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〇スギは軽い木材
 スギは日本で建築用に使われている木材では最も軽い材料です。

樹種気乾比重
キリ
(日本で一番軽い木)
0.29
スギ0.38
カラマツ0.50
ベイマツ0.55
ミズナラ0.63
イスノキ
(*日本で一番重たい木)
0.90

日本の木材 (社)日本木材加工技術協会より
*気乾比重・・・木材を自然状態で乾燥させた場合の密度
*日本で一番重たい木には諸説あります。

例えば、家1棟(木材使用量20m3)を建てる場合、比重0.55のベイマツと比重0.38のスギでは木材だけで3.4tも重さが違います。 

実は木材にとってこの重さの違いとは、様々な機能性を決める重要な要素なのです。

〇木材にとって重さの違いとは?

木材の断面を顕微鏡で見ると、繊維の壁と空気の穴(空隙)で構成されていることがわかります。
顕微鏡

左から軽い木のトドマツ、中央がミズナラ、右が備長炭の原料となるウバメガシの顕微鏡写真ですが、重い木になるにつれ、空隙が少なく中身が詰まっていくことがわかります。
実は木材には、圧縮して空隙をなくし繊維だけにすると、全ての木で重さが同じという特性があり、これを木材の真比重といいます。
すべての木材で共通する真比重は約1.5で空気がなければ木材は水に沈んでしまいます。

真比重は全ての樹種で同じなのに重さに違いが出る、木材の重さの違いとはすなわち木材中に含まれる空気量の違いで、軽い木は内部に多くの空気を含み、重い木は空気が少なく繊維が多いということになります。

〇重さの違いで決まる木の個性
木材の重さの違いが空気量の違いと言いましたが、空気量が違うことによって木材の特性も大きく変わります。
木材の重さに由来する特性をまとめると、 
軽さと機能性

 〇断熱性・熱伝導率
   空気は熱伝導率がきわめて低いため、空気を多く含む軽い木材は熱が伝わりにくく断熱性が高く
   なります
 〇調湿性
   空隙の多い軽い木材は表面積が大きくなるため湿度調整機能が高くなります
 〇寸法変化
   寸法変化は繊維部分の膨張・収縮で起こるため、繊維量の少ない(軽い)木材は寸法変化が少な
   くなります
 〇強度
   木材の強度は繊維で確保されるため繊維部分が多い(重い)木材は強度が強くなります
 〇堅さ
   木材の堅さは繊維部分で決まるため繊維部分が多い(重い)木材は堅くなります

 このように木材は重さによって特性が異なるので、強度や堅さが必要な場所には重い木材を、あたたかさや快適性が必要な場所には軽い木材を使うなど、用途によって使い分けをするのが理想です。

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