木材は空気を除いた繊維部分の重さ(真比重)は全て同じです。すべての木材で共通するその真比重は1.5で、木材は空気がなければ水に沈んでしまいます。すなわち木材の重さの違いとは木材中の空気量の違い。密閉された空気量の違いによって木材の個性には大きな差がでてきます。
断熱性・調湿性や強度などは木材の重さに比例して増減していきます。
重い木は堅くて強いため、食器棚、テーブル、柱などに適しています。一方で、スギを含む軽い木は断熱性、調湿性に優れるため、タンス・壁・床などに適しています。「適材適所」という言葉がある通り、用途によって使い分けることが大切です。
木材の比重(木材工業ハンドブック)*重い木には諸説あります
木材の巨大な体を支える幹は、自分の体を支える強さのみならず病害虫から身を守る防御機能も備える必要があります。この病害虫から身を守る武器として木が持つものが抽出成分(フィトンチッド)と呼ばれる物質。 樹種によりその成分が大きく異なるため、樹種毎に耐久性や色・香りなどに違いがでます。 代表的なものはヒバなどが持つヒノキチオールで、極めて優れた抗菌性や耐蟻牲、芳香性を持ちます。