北海道のスギは、99%が函館~松前エリアを中心に、道南地域に広く分布しています。中でも木古内、知内、福島、松前町の渡島西部地域においては人工林の半分以上がスギ林であり、地域における重要な資源となっています。
北海道のスギの資源量は道南地方(渡島・檜山管内)で森林面積3万2千ha、蓄積量は970万m3、年間生長量で20万m3といわれています。一般的な木造住宅(木材使用量 20m3)に換算すると、道南スギの蓄積量970万m3は住 宅約48万棟分。蓄積は年間1万棟分増えていることになります。
北海道のスギの多くは、戦後の拡大造林政策(昭和30年代~)で植えられたもので、林齢構成が40年生~60年生ぐらいに偏っています。 人工林の伐採時期は50年程度と言われていますから、多くは伐採時期を迎えていることになります。